アメリカではサンクスギビングデー(感謝祭)の翌日の金曜日は【ブラックフライデー】と呼ばれ、1年で最も大きなセールが開催される日です。
この日を境にホリデーシーズンショッピングが始まり、多くの店舗やオンラインショップが大幅な値引きを行います。
そんな大セールを楽しむために、ブラックフライデーについてまとめてみました。
年一最大のセールで買い物のチャンスを見逃さないように、しっかり学んでおきましょう!
ブラックフライデーって?
【ブラックフライデー】は小売業者や大型店舗が、顧客に素晴らしいお得なセールを提供することで、年に一番の売上高を記録するとっても重要な日です。
最近では世界的な広がりを見せ、アメリカだけでなくほとんどのヨーロッパ諸国でも採用されています。
日本でも最近はブラックフライデーを取り入れセールを行う店舗やオンラインショップが増えたように思います。
「ブラックフライデー」の呼び方は、1960年代からアメリカでいわれるようになり、1970年代には全米中に広まったと言われています。
ブラックフライデーの「ブラック」由来は、買い物客が殺到して混雑する様子や、売り上げが伸びて黒字になるイメージからだそう。
たくさんの人達が、クリスマスシーズンに向けてショッピングを開始し始める日です。
ブラックフライデーの歴史
「ブラックフライデー」って最近できたイベントで、ただの【大セールが行われる日】だと思っている人が多いのでは?
そんなショッピングデーにも歴史があります。
通常「ブラック」とつく言葉は、良くないことを指す傾向にあります。
その傾向は1869年、ウォール街で起こった大規模な金融危機を【暗黒の金曜日】(Black Friday)と呼んだのが始まりです。
当時、アメリカは金融危機に瀕しており、今のような週末限定のセールのような概念などはありませんでした。
その後、1929年に起こった「ウォール街大暴落」から、株価が下落した曜日にブラックを付けて「ブラックマンデー」「ブラックチューズデー」と報道されるのが定番になっていきます。
ブラックフライデーという言葉は1961年ごろ。
サンクスギビングデー翌日の大セールは、連休効果もあり、買い物客で道路も店舗も大渋滞でケンカや事故も珍しくない。
そんな大混乱をフィラデルフィアの警察が、人が外に溢れて仕事が増えるために「真っ暗な金曜日」=【ブラックフライデー】と呼んだことがきっかけらしいです。
小売店などはこの「ブラック」が良い意味で使われないことに不快を感じ、「ビッグフライデー」という言葉を広めようとしましたが浸透せず、「ブラックフライデー」が広まリました。
今の「ブラックフライデー」にネガティブなイメージがないのは、フィラデルフィアの新聞が「小売業者が儲かり黒字になる」という解釈を発表したからです。
小売店が一年に一度の大きな黒字をあげる日として、ポジティブに受け取られ、良い意味で使われるようになリました。
ブラックフライデー:注意すること
ブラックフライデーが人気なのは、この日を境にホリデーショッピングが始まるからです。
ブラックフライデーは年一大セールの行われる日。
そりゃあ、このチャンスを逃すわけにはいかないですよね!この時期に必要なものを出来るだけ安く買いたい!
ただ、そう思っているのは貴方だけではない!って言うこと。
つまり、デパートは"カオス"になります。
大混乱に大乱闘!人々は暴徒化します!!死人が出ます!!!
ある統計によると、アメリカの「ウォルマート(世界最大のスーパーマーケットチェーン)」がブラックフライデーで一番危険なお店らしく、ブラックフライデーにケガをした66%の人がウォルマートでショッピングしていたそうです。当日ウォルマートで働いていた従業員は、開店共に押し寄せてくる人波に押し踏みつぶされ死人が出てしまったほど。。。
車での事故
ブラックフライデー当日は、何百万人の人々が「何かいいものあるかな~?」と朝早くから出かけていきます。
そのためショッピングモールは人々で溢れかえり、車を駐車するスペースを見つけることが困難な状態に(アメリカのショッピングモールの駐車場は通常十分なスペースが取られています)。
ちょっとでも停められそうなスペースや動きそうな車を発見したならば、我先に!と交通ルールを無視して車を停めようとするドライバーたち。結局他の車をぶつけたり、歩いている人に危害を加えたりなど、人身事故の発生率が非常に高くなってしまいます。
人身傷害
労働安全局や保健行政はブラックフライデーの混雑は予想されるので、セキュリティー強化のために人員を増やすことを推奨していますが、残念ながら人手不足になることがしばしば。。。
この日にショッピングを考えている場合は他の買い物客との小競り合いや大混乱に大乱闘に備え、自分で警戒する必要がありますね。
最近では、特に大型テレビを狙っている人達同士での争いが酷く、銃で撃たれたり、ナイフで刺されたり、ペッパースプレーを吹きかけたりするなど、桁外れの血を見る戦いが目立っています。
転倒事故
ブラックフライデーは季節的に冬です。しかもお店がオープンするのはまだ日が昇っていない時間帯。
雪や霜のせいでお店の床が濡れている場合があるので十分注意しましょう!
通常、滑り防止のマットが入口ドア付近に敷かれてあったりしますが、混雑のせいで端っこに追いやられてしまったりするものです。
買い物に夢中になり、濡れた床に滑って転んで怪我をしないようにも気をつけてください!
盗難の可能性
2022年のブラックフライデーでは、$9.12Billion(約1兆3500億 2023年11月調べ)もの金額がショッピングに使われたらしいです。(オンラインショッピングも含む)
ものすごい金額でもうよく分からない。。。
ここで気を付けなければいけないのが盗難です。
商品を盗もうとしている人だけではなく、個人情報を盜もうとしている人たちが沢山いるということです。
ブラックフライデーを境に始まるホリデーシーズンは、たくさんの人達が店頭でもオンラインでもクレジットカードを使い買い物をするため、個人情報が流出しやすい時期。
そのため言わゆる「なりすまし犯罪」が一年で一番増える時期です。
家族で幸せな時間を過ごすホリデーシーズンは、リスクを負いながら買い物をするよりも大切なはず。
安さに惑わされずに、無理のない範囲でブラックフライデーを楽しみましょう!
コメント