日本とアメリカ 【歯】に対する違い
アメリカに長年住んでいると、必ず直面し、本当にためらってしまうのが、【歯医者】。
これは共感する人がかなり多いと思われます。
なぜならアメリカの歯の治療費はありえないほど高いのです。
この記事では、アメリカ生活歴20年の私が目の当たりにした【歯】について話しています。
アメリカ住在で歯医者にしばらくぶりな人、またはこれからアメリカに住む人の手助けになれたらと思っています。
歯の治療費用
アメリカでは歯医者がとても高いです!
国民皆保険制度がないアメリカの医療費の高さは、日本でも有名かと。
それはもちろん、虫歯をはじめとする歯の治療でも例外ではなく、保険があっても高い!のです。
例えば、
私の妹(ロサンゼルス住在)は、突然歯の痛みを訴え歯医者に行き、歯の神経がどうのこうの、で、ちょっとした治療に20万以上払う始末に。。。
信じられますか?
一か所の歯の治療に20万です。差し歯にした、とかじゃないのです。
知人では、
歯を一本抜いて20万
前歯一本を差し歯にするのに40万
親知らず4本抜いて16万(この人は親知らず治療のために入院までしたそうなので、実際もっと費用がかさんだはず。なぜ入院なのかはわかりません。)
なので、とある友人は親知らずが生えてくる兆候がある、と、歯医者に行くために一時日本に帰国していました。
そっちの方が安い!って。
私は心配したものの、40歳になっても親知らずとは何のことなのかさっぱりで、未だに無縁で痛みとは皆無。
親知らずが無い人もいるのですね。私の妹も無い。親に感謝。
他の治療で言えば、
私は今の時点で40歳です。なので、今は分かりませんが、私が幼かった時、虫歯を直した歯の詰め物と言えば、【銀歯】でした。
2012年秋、私はいとこの結婚式でハワイ滞在しており、ものすごく楽しんでいたのですが、両親とご飯を食べているときに歯の詰め物が取れてしまったのです。
一瞬でブルーになりました。。。
というのも、アメリカではその詰め物をはめ込むことでさえ高い!
すぐさま地元のロサンゼルス行きつけの歯医者に電話をし、【幸運】にもロサンゼルスに帰宅した時点ですぐの予約が取れました。
【幸運】というのは?
なぜだか、歯医者の予約はいつもいっぱいで数週間待つことはとても普通。
詰め物が取れた場合、すぐに取れたものを詰めてもらわないと歯の形が削れて変わって、新しいものを作らないといけなくなってしまいますよね。
となると、作業工程が増えて長くなり、つまり、高い、高い$$$
費用がいくらかはっきりとわかりませんが【高額】なことだけは確か。
私はすぐに歯医者に行けたため、作り直す必要はありませんでしたが、取れた部分をただ詰めるだけでも1万円以上かかりました。。。
それでも、【安く済んで良かったー☆】と喜びました。
歯科矯正
歯科矯正に関しては、日本でもアメリカでも治療費は大差ないみたいです。
大体80万~100万、3年の期間を要します。
そして保険は使用できません。
ただ、歯科矯正を行っている人口はアメリカのほうが多いのは間違いないです。
アメリカでは歯並びが綺麗なことは当たり前のことであり、歯に対する美意識の高さが日本とは違いますね。
日本では昔、八重歯がかわいい、チャームポイント☆なんて言われていましたが、今は八重歯があると歯並びが悪い、とされてしまうところから、歯に対する意識は日本でも変わってきていることは確かです。
そして、アメリカに住むまで、歯科矯正は子供のためのものだと思っていましたが、アメリカでは成人を超えてから始める人がとても多いです。
余談ですが、私が一度ロサンゼルスで働いていたバーでの同僚(日本人女子)が歯科矯正をしていました。
そして、そこのバーには、とある人のいいお金持ちのおじ様(アメリカ人)が常連でいて、その同僚の歯科矯正の治療費を出してあげている。と、どこからか聞いたのです。
始めは、「人の良さを利用してなんて厚かましい子(同僚のこと)なんだろう!」と思ったのですが。
憤慨する私に、おじ様は「彼女は昔、笑うたびにいつも手で口を隠していたんだよ。」と言われ、それを聞いてなんだかとても切なくなりました。
歯科矯正は高額ですから、したくても出来ない人たちはたくさんいるのですね。
そのおじ様は本当に紳士でしたから、きっと彼女の行動(いつも口元を隠す)を見て、彼女の気分を害することのないように、そっと提案したのだと思います。
私はこれまた両親に感謝で、歯並びも問題ないので彼女の気持ちは分かりませんが、そのおじ様に出会うまできっと辛かったのだろうな、と一つでもコンプレックスが無くなって良かったなって本当に思いました。
最後に
私はアメリカでは歯の治療費が高いのをわかっていたので、費用を防ぐために定期的に歯医者に通い、予期せぬ事態を防いでいました。(それでも、詰め物が取れる、などは事前には防げませんが。。。)
そして、このブログを最後まで読んでくれた人にだけに。
カード社会のアメリカにも関わらず、歯医者によっては、現金払いをするとディスカウント、学生証を見せるとディスカウント、等を行っている歯医者があり、そのことを聞きづらいと思うのであれば、歯医者に行くときは、ある程度の予算を予約の時点で聞き、多めに現金を持ち込み、現金で支払いをすることをお勧めします。
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